Békésy,G.von(その他表記)BekesyGvon

世界大百科事典(旧版)内のBékésy,G.vonの言及

【聴覚】より

…前者は有毛細胞をそれぞれ共鳴器と考えたのに対し,後者は蝸牛は電話器のように働き,音の分析は脳内で行われるというのであったが,ともに実験結果ではなく単なる仮説にすぎなかった。1941年にベケシーGeorg von Békésy(1899‐1972)はヒトの死体から内耳を含む頭蓋骨を切り取り,刺激音とわずかに異なる回数で明滅する強い光を用いるストロボ方式によって,音刺激の際の基底膜の運動を緩やかにして観測することに成功した。基底膜の幅は蝸牛先端に向かうにしたがって広くなり,膜の各部の弾性が異なっており,刺激音の周波数が低いほど,膜の上で進行波は先端に到達し,高いときは基底部にとどまることを見た。…

【耳】より

…この進行波の最大振幅を起こす部位は音によって定まっており,高い音は基底回転で,低い音は上方の回転に生じるが,これらは基底膜の物理的性質による。このメカニズムは,ベケシーGeorg von Békésy(1899‐1972)によって進行波説として唱えられ,彼はこの業績によって1961年にノーベル医学・生理学賞を受賞した。しかし,その後基底膜は,ひじょうに鋭い周波数分析を行っていることが判明した。…

※「Békésy,G.von」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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