世界大百科事典(旧版)内のBiber,H.I.F.vonの言及
【ソナタ】より
… バロック・ソナタは声部数の上から次の4種に分けられる。(1)1声部で書かれた無伴奏の独奏ソナタ ボヘミア出身のビーバーHeinrich Ignaz Franz von Biber(1644‐1704)によるバイオリン・ソナタ(1676ころ)が現存最初の例で,J.S.バッハの無伴奏バイオリンのための3曲(1720ころ)がとくに有名だが,全体に作品数はわずかである。(2)旋律と通奏低音のための2声部で書かれた独奏ソナタ 独奏楽器(おもにバイオリン)と二つの通奏低音楽器(チェロなどのバス楽器と和声充塡のための鍵盤楽器)の計3人で演奏される。…
【バイオリン】より
…1700)において頂点に達する。同じ頃,ドイツ,オーストリアでもバイオリン音楽が盛んとなり,シュメルツァーJohann Heinrich Schmelzer(1623ころ‐80)に続くビーバーHeinrich Ignaz Franz von Biber(1664‐1704)は,代表作《聖母マリアのロザリオ15玄義》(1676ころ。通称《ロザリオのソナタ》)で,スコルダトゥーラを使った重音奏法や卓抜な変奏技法を示している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」