Brontēs(その他表記)Brontes

世界大百科事典(旧版)内のBrontēsの言及

【キュクロプス】より

…彼らの住む島(シチリア島?)に着いたオデュッセウスとその部下がポリュフェモスPolyphēmosという名のキュクロプスの洞穴に迷いこみ,部下がつぎつぎと食われていったとき,オデュッセウスの計略で巨人の眼をつぶして逃れた話は有名。一方,ヘシオドスの《神統記》によれば,彼らは天空神ウラノスと大地女神ガイアの3人の息子ブロンテスBrontēs(雷鳴),ステロペスSteropēs(電光),アルゲスArgēs(閃光)とされ,父の手で地底に幽閉されたが,のちゼウスに解放され,クロノス一派と矛を交えたゼウス兄弟の味方となってその勝利に貢献したという。後代のギリシア人は彼らを鍛冶の神ヘファイストスの職人と考え,エトナ火山の噴煙は彼らの仕事場からのぼる煙と信じた。…

※「Brontēs」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android