イギリスの女流小説家。ユニテリアン派牧師ウィリアム・スティーブンソンの娘として生まれたが,すぐに母を失い,イングランド中部チェシャー州の小さな町ナッツフォードの伯母の家で育てられた。平穏で人情の温かいこの田舎町は,後に彼女の手で短編連作《クランフォード》(1853,邦訳《女だけの町》)として世界中に紹介された。1832年マンチェスター市のユニテリアン派教会副牧師ウィリアム・ギャスケルと結婚,以後同市の貧民の悲惨な生活に接し,その現状や当時工場労働者の間で高まりつつあったチャーチスト運動を小説《メアリー・バートン》(1848)で発表,一躍注目を浴びた。彼女は〈社会小説家〉と評されたが,その本領は家庭生活・風俗を19世紀社会を背景としてリアルに描いたところにある。ほかに《北と南》(1855),《シャーロット・ブロンテ伝》(1857)などがある。
執筆者:小池 滋
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イギリスの女流小説家。ユニテリアン派の牧師を父としてロンドンに生まれる。幼くして母を失い、田舎(いなか)の小さな町ナッツフォードに住む伯母に養われて、平和な少女時代を過ごした。1832年に父と同じ派の牧師と結婚、任地のマンチェスターに住み、長編『メアリー・バートン』(1848)を書いて一躍作家として名をあげた。その後故郷ナッツフォードをモデルに善意とユーモアを盛り込んだ中編『クランフォード』(1853/邦訳名『女だけの町』)、『シャーロット・ブロンテ伝』(1857)などの代表作を書いたが、65年『妻と娘』完成間近で急逝した。19世紀の社会問題や世相を、いかにも牧師の娘、妻らしく人間と宗教への信頼を失うことなく描いている。
[小池 滋]
『小池滋訳『世界文学全集14 女だけの町』(1967・筑摩書房)』
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