世界大百科事典(旧版)内のchansonsàboireの言及
【フランス音楽】より
…これらはギリシア旋法や中世教会旋法の影響を告げるもので,さらに古くケルト族固有の〈土の歌Chants de Sol〉――畑のすき返し歌などに例がある――のなごりもあると考えられる。民謡をその機能別にみると,生活に即したものが多く,子守歌,わらべ歌,恋歌,踊り歌,仕事あるいは職業の歌,宴会の歌(酒飲み歌chansons à boireは陽気なゴール気質を反映してこの国に盛んである),壮丁の歌chants de conscrits(徴兵に取られた若者の別れの歌),兵士の歌,行進曲,郷土愛の歌,宗教歌(多くの種類があるが,クリスマスの歌〈ノエルnoël〉はとくに重要),挽歌(葬礼の歌)など多種類のものがある。このうち〈仕事の歌〉には,すき返し,種まき,麦刈り,草刈り,ブドウつみといった野良の歌,牧畜の盛んな地方では牛飼いや羊飼いの歌がある。…
※「chansonsàboire」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」