COASTモジュール

ASCII.jpデジタル用語辞典 「COASTモジュール」の解説

COASTモジュール

キャッシュメモリーを小さな基板に搭載したメモリーモジュール一種。COAST自体は規格名で、モジュール自体やマザーボードとの接続コネクターの物理的・電気的仕様などを規定している。Intelが、Pentiumマザーボードで容易に2次キャッシュを増設したり交換できたりするように開発した。COASTにはいくつかバージョンがあり、マザーボードとキャッシュモジュールのバージョンが違うと、正常に動作しないこともあるので注意が必要だ。1996年前半までは、Pentiumマザーボードの2次キャッシュを実装するのにCOASTモジュールがよく採用されてきた。しかし、それ以降は、COASTモジュールを装着するCELPソケット接触不良によるトラブルや、PB SRAMのコスト低下による高速・大容量2次キャッシュの標準実装化で増設する必然性がなくなったため、COASTモジュールはあまり採用されなくなってきている。なおPentium Pro以降のマザーボードでは、2次キャッシュがCPUに内蔵されているため、COAST用コネクターは必要ない。

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