マザーボード(読み)まざーぼーど(その他表記)motherboard

翻訳|motherboard

関連語 ほか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マザーボード」の意味・わかりやすい解説

マザーボード
まざーぼーど
motherboard

パソコンの中心となるプリント基板。メインボードともいい、MB、M/Bと略されることもある。中央処理装置(CPU)、メインメモリー、各種ボード拡張用のスロットソケット)や、マウス、キーボード、USB、LAN(ラン)、RS-232Cなどの外部コネクター類、パーツ間のデータの流れを制御するチップセットなどが搭載されている。パソコンの主要部品で、マザーボードの構成によって利用できるCPUやメモリー、ドライブ類などが決まる。

 サイズや配置などの違いによりいくつかの仕様があり、以下にそのおもなものをあげる。

AT IBMのPC/AT モデル5170をベースにしたフォームファクターフルサイズのAT(330ミリメートル×305ミリメートル)に対して、コンパクトにしたBaby-AT(330ミリメートル×216ミリメートル)があった。

ATX 1995年にインテルが提唱。基板サイズは305ミリメートル×244ミリメートルで、コネクターやスロット数が多く拡張性が高い。

MicroATX ATXをベースに、拡張スロットを減らすなどして、基板サイズを244ミリメートル×244ミリメートルまで小型化したもの。小型のデスクトップ向けで、多くのパソコンメーカーが採用している。

FlexATX MicroATXをさらに小型化したもの。基板サイズは228.6ミリメートル×190.5ミリメートルで、拡張スロット数などをさらに制限している。

BTX インテル社がATXの後継として2003年に提唱した規格で、基板サイズは325ミリメートル×267ミリメートル。熱対策に優れているとされたが普及せず、2007年に廃止された。関連する仕様として、小型化したmicroBTX(264ミリメートル×267ミリメートル)やpicoBTX(203ミリメートル×267ミリメートル)などがある。

ITX(Mini-ITX、Nano-ITX、Pico-ITX、EM-ITX、Mobile-ITX) VIA Technologies(ビアテクノロジーズ)社が提唱するフォームファクター。FlexATXよりも小型のマザーボード仕様で、コンパクトサイズのパソコン用として利用される。基板サイズは、Mini-ITXが170ミリメートル×170ミリメートル、Nano-ITXが120ミリメートル×120ミリメートル、Pico-ITXが100ミリメートル×72ミリメートル、EM-ITXが170ミリメートル×120ミリメートル、Mobile-ITXが60ミリメートル×60ミリメートルである。

DTX、Mini-DTX AMDが提唱するフォームファクターで、ATXに準ずる仕様として小型パソコン用に設計されたが、一般化しなかった。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「マザーボード」の解説

マザーボード【mother board】

コンピューターの主要部品を搭載する電子回路基板。CPUチップセットメインメモリー拡張スロットのほか、電源や各種ディスクドライブを接続するコネクターなどで構成。◇頭文字から「MB」ともいう。また、「メインボード」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

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