…ドイツは,ヨーロッパ諸国の中でいちばん積極的に開発を進めており,PRTとしてキャビネン・タクシーCabinen Taxiを完成し,病院などで短距離交通として実用化している。 日本では1970年前後より通産,運輸,建設の各省や地方自治体,民間企業などで,新交通システムの研究開発の検討が開始され,通産省で官学民の協力によりPRTの一種として開発されたCVS(computer controlled vehicle systemの略)をはじめとして,民間企業により数年間のうちに10機種ほどのシステムが開発された。当初は小型から中型まで各種のものが混在したが,その後,主として経営採算性から列車型の中量軌道輸送システムが主流となっている。…
…正しくはコクピットボイスレコーダーcockpit voice recorderといい,略してCVRあるいは操縦室音声記録装置とも呼ばれる。飛行中の航空機の操縦室内の音声を連続的に記録する装置で,乗員の会話,管制官との交信,エンジン音,各種の操作・作動音,警報音などを収録する。フライトレコーダーと同じく事故の原因解明に使うのが主目的で,民間の輸送機には搭載が義務づけられている。録音には30分のエンドレステープが使われ,つねに最終の30分間の音声が収録されるが,乗員のプライバシーに関連することが多いので,ふつう,飛行が正常に終わった場合には着陸後乗員の手によって消去されることになっている。…
※「CVS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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