視野(読み)シヤ(英語表記)field of vision,visual field(英),champ visuel(仏),Gesichtsfeld,Sehfeld(独)

デジタル大辞泉 「視野」の意味・読み・例文・類語

し‐や【視野】

外界の一点を凝視するとき、その点を中心として見える範囲。視力の及ぶ範囲。「視野が開ける」「視野を遮る」
顕微鏡望遠鏡写真機などの、レンズで見ることのできる範囲。
物事を考えたり判断したりする範囲。「視野の狭い人」「国際的な視野に立つ」
[類語]視界死角眼界眼中眼前目先

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精選版 日本国語大辞典 「視野」の意味・読み・例文・類語

し‐や【視野】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一点を凝視したときに見える外界の範囲。また、視力のおよぶ範囲。視界。
    1. [初出の実例]「純一が視野(シヤ)のはづれの方に映ってゐた、書生風の男がぢき傍(そば)まで来たので」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉一)
  3. 顕微鏡、望遠鏡、写真機などのレンズで見ることのできる範囲。
    1. [初出の実例]「やがて、〈略〉船は、レンズの視野をのがれて、伊良湖水道を太平洋のはうへ渡って行った」(出典:潮騒(1954)〈三島由紀夫〉一六)
  4. ( 比喩的に用いて ) 思慮、観察、知識などの及ぶ範囲。
    1. [初出の実例]「わが文壇の視野がこれまで極めて狭かったために」(出典:新感覚派の誕生(1924)〈千葉亀雄〉)

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最新 心理学事典 「視野」の解説

しや
視野
field of vision,visual field(英),champ visuel(仏),Gesichtsfeld,Sehfeld(独)

視野とは,視力の及ぶ範囲を指す。

【視野と視覚世界】 瞳孔から眼球に入った光は,眼球の内側の網膜に到達する。網膜は眼球の内側を半球以上にわたり覆っている。網膜に存在する視細胞の反応が視覚を生じさせる。この視覚が生じる範囲,すなわち眼を動かさずに見ることができる範囲を視野という。視野は片眼でも上下に130°,左右に視角160°にも達し,両視野は重なりあっている(図1)。網膜には,一様に視細胞が分布しているのではなく,視野の中央付近には錐体という色の知覚に関係する視細胞が集中して存在しており,周辺には暗所での感度が高い桿体が分布している。このため,視野の中でもピックアップできる情報が異なる。一方で,われわれが日常的に感じている視覚世界は視野の周辺ほどぼんやり見える,などといった性質を実感することはほとんどない。それはわれわれが世界を観察するときに,めまぐるしく眼球を動かして外界の特徴的な点に注視し,安定的な視覚世界visual worldを構築するためである。

【視野の計測方法】 視野の範囲の代表的な計測方法は,動的視野計測法kinetic perimetryである。固視点を注視した状態で視野の周辺部から固視点に向けて視覚ターゲットを動かし,初めてターゲットを見いだすことができたポイントを視野の境界とする。そのほかに静的視野計測法static perimetryがある。この方法はターゲットである光点を動かすのではなく,固視点を注視した状態で視野内のある箇所に光点を呈示し,その光点が見えるかどうかの反応で視野の範囲を計測する方法である。前者が反応時間などの影響を受けるために測定の厳密性に問題がある一方で,後者では視野の全体像を把握するためには非常に多くの測定を繰り返さなければならないという問題がある。視野計測に用いるターゲットに色光を用いて,色が観察できる範囲(色視野)を計測することも試みられている。

【視野の分類】 視野は大きく分けて,中心視野central visionと周辺視野peripheral visionとに分けられる。視野の分類は網膜の構造に依存するところが大きい。これは二つの主要なトポグラフィカルな領域から成る。黄斑macula(高い空間分解をもつ視野の中心18°程度の広さの領域)とその周辺網膜である。黄斑には錐体coneが多い一方で,周辺網膜は桿体rodにほとんど占められている。錐体が多い視野の中心では色覚と高い空間解像度に優れる一方で,桿体が多い視野の周辺部では低い光量での感度や運動の検出に優れている。視細胞(1億2000万の桿体と500万~800万の錐体)は網膜色素上皮にぎっしりと埋め込まれている。視野の中心に対応する網膜上の位置は黄斑の中でもその中心であり,中心窩foveaとよばれる(図2)。中心窩は非常に小さな範囲であり(半径視角2.5°),錐体が最も密集しており,視野の中でも最も高い視力を実現している。中心窩での視覚を中心窩視,あるいは中心視foveal visionとよぶ。中心窩の近傍から傍中心窩parafovea(5°まで),遠中心窩perifovea(9°まで),近周辺near periphery(15°まで),中周辺middle periphery(25°まで),遠周辺far periphery(視野縁まで)とよばれる。これらの分類とそれに対応した半径視角は,統一されたものではない。たとえば,一般に中心視野といった場合,必ずしも中心窩視のことを指すのではない。中心窩視と傍中心窩視を合わせた領域を指すこともあるし,固視点を視角0°として半径25°を境として中心視野と周辺視野を区別することもある。

【中心視野と周辺視野の視覚的特徴】 中心視野の定義は前記のようにさまざまであるが,視野の中心に錐体が集中的に存在し,中心窩から視野周辺に移行するにつれて錐体が急激に減少し,桿体に入れ替わることは確かである。桿体は中心窩には存在せず,中心から視角約20°付近に最も多く存在する。このことから,大まかには中心視野の性質は錐体による処理,周辺視野の性質は桿体による処理の性質となる。錐体は,長波長・中波長・短波長の光に感度が高い3種類が存在しており,この波長のずれを手がかりに可視光の範囲のさまざまな波長を色として知覚することを可能にしている。桿体は,錐体に比べて弱い光でも感知することができる。暗所に順応した場合でも,錐体の刺激閾は周辺視野に多く存在する桿体の刺激閾よりも高いため(図3),周辺視では検出できる暗所における微細な光の強さの変化を,錐体細胞しか存在しない中心窩視野では検出できない。また,網膜神経節細胞retinal ganglion cellは,その受容野に対応する範囲の視細胞からの情報を集約して中枢神経に伝達する。視野の中心部に対応する錐体の情報を集約する網膜神経節細胞(X型)の受容野は,周辺に存在する桿体の情報を集約する網膜神経節細胞(Y型)の受容野と比べて非常に小さい。また,中心窩では視細胞に対する網膜神経節細胞の数の割合は1対1程度であるのに対して,周辺では1/100以下に低下する。このため,中心視野の視力は周辺視野の視力に比べて非常に高い。その一方で,周辺視野の網膜神経節細胞は運動パターンの検出に鋭敏なしくみをもっている。

【盲点とその充塡】 健康な人間であっても,視野の一部に視覚的情報を得ることができない領域が存在する。それが盲点blind spotである。網膜は光を受容する視細胞が眼球の外壁側に存在し,内側に向かって双極細胞,網膜神経節細胞と情報が伝達される。この網膜神経節細胞の軸索によって,視床の外側膝状体lateral geniculate nucleus(LGN)に網膜からの出力が直接投射する。このためには,眼球の内側の網膜表面を通る神経節細胞の軸索を,網膜の内側から外側に折り返すように眼球内部から出さなければならない。この折り返すポイントが視野中心から鼻側に視角15°程度の位置にある視神経乳頭optic diskであり,その構造上,視神経乳頭には視細胞を配置できない。したがって,この部位にすっぽりと収まるような位置およびサイズの視覚的な刺激を呈示されても,視野内のその領域に対応する視神経乳頭には視細胞が存在していないためその視覚的な刺激は検出されず,知覚としても見えない。しかし,周辺の網膜像に盲点をまたいで連続性が存在しそうな視覚刺激が呈示されると,たとえ盲点に対応する箇所に視覚刺激がなくても周辺情報から連続したような視知覚が生じる。これを盲点の充塡という。盲点は視野内に存在しているにもかかわらず,日常的に盲点の箇所に視野の欠損を感じないのは,このような盲点の充塡のような処理によって,視野の欠損を補って知覚するためであろう。

【視野内の視覚対象の見落とし】 視野内に存在する視覚刺激であっても,それが知覚されない現象がいくつか見つかっている。最近報告された現象では運動誘発盲motion induced blindnessがある。この現象は固視点から視角2°程度に存在する非常にはっきりと見える光点でも,固視点を中心に光点をも覆うような運動する刺激が存在すると見えなくなる。この効果が生じる原因の一つとして,動く対象による注意の補足により,動かない光点の見落としが起こることが考えられている。また,ある一点をある程度の時間,固視しつづけていると,周辺視野に存在する刺激が消失して見える現象が起きる。この現象をトロクスラー効果Troxler effectという。この現象は,刺激と周囲の輝度コントラストが低いほど,また刺激が固視点から遠いほど現われやすい。この効果が生じる原因としては,長時間にわたって同じ刺激を網膜上の同じ箇所に投射されつづけることによる感度の低下(順応)が考えられている。

【有効視野functional field of vision,useful visual field】 視覚的な課題を行なうときに,その遂行のために有効に活用できる視覚的な範囲を有効視野という。有効視野の範囲は固定されるものではなく,課題の性質や環境,注意などによって変わってくる。有効視野を探る方法としては制限視野法restricted visual field methodがある。これは,視野をまったく制限しないときの課題成績と,コンタクトレンズやテレビモニターなどにより視野の周辺部を段階的に使用できない条件での課題成績を比較して,その成績が低下する視野のサイズを測定するという方法である。このような方法を用いて,文章判読時の有効視野の計測などが行なわれている。実験参加者に光点の検出などの視覚課題を行なわせながら視線測定を並行して行ない,視覚課題に関連する刺激の位置と視線の位置を利用して有効視野を推定することもできる。

バーチャルリアリティと視野】 バーチャルリアリティvirtual realityとは,感覚入力を人工的に作り出し,あるいは操作して,あたかも現実であるかのように感じさせることである。これを実現するためには,視野全体を覆って,身体の動きに対応するような画像を提示する必要がある。これを実現するために,ヘッドマウントディスプレイhead-mounted display(HMD)が開発されている。HMDは頭部に装着するゴーグルのような形状をしており,左右の眼それぞれに画像を提示できる。さらに内蔵するセンサーが装着者の頭部の位置と視線の方向を検出し,それに対応する画像を提示することで,実際には存在しない外的環境にいるかのような視覚世界を実現する。もう一方で,身体全体を覆う大視野スクリーンを利用して視野全体を覆う装置も開発されている。この場合は,両眼視差を再現するためには,画像に連動したシャッターゴーグルなどを利用することによって左右両眼に視差をつけた画像を提示する必要がある。

【視野障害visual field disorder】 加齢黄斑変性age-related macular degeneration(AMD)では,黄斑の組織が加齢に伴い萎縮(萎縮型),あるいは新生血管が発生することにより(滲出型),視野の一部が歪んで見えたり,視力が低下したりする。このほか,網膜の状態によって生じる視野障害としてはうっ血乳頭papilledemaによる盲点の拡大や視野の狭窄,緑内障glaucomaによる視野欠損などがある。また,大脳半球の障害によっても視野の障害が生じることがある。障害された大脳が処理する視野の認識ができなくなる半側空間無視hemispatial neglectがよく知られている。 → →視覚 →視空間
和田 有史〕

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改訂新版 世界大百科事典 「視野」の意味・わかりやすい解説

視野 (しや)
visual field

眼を動かさないで見ることのできる範囲をいう。しかし見える範囲の視覚感度は一様ではなく,視野の大きさや輝度などによっても変化しうるため,現在では,視野は平面的でなく,立体的なものとしてとらえられている。これを量的視野といい,〈盲目の海に浮かぶ視覚の島〉と表現される。すなわち,視線に当たるところは尖塔のように視覚感度はとびぬけて良好で,その外側15度付近には垂直の穴があり,中心から周辺に向かってなだらかに傾斜し,やがて断崖のようにきりたって,最後は一気に海中に没するように視覚感度は0となる。尖塔付近の垂直の穴が,マリオット盲点Mariotte blind spot(単に盲点ともいう)と呼ばれるものであり,視細胞が欠けた視神経乳頭部に対応する。臨床的には,この立体像は平面図と断面図で表現され,前者は主としてゴールドマン視野計で,後者はチュービンガー視野計で測定される。また視野の中心部を詳しく検査するための中心視野計もある。なお,頭を動かさずに,眼を動かして見える範囲を凝視野という。

網膜から後頭葉視覚中枢までの視覚伝導路のいずれかの異常によって起こるが,逆に視野異常の形から,その病変部位を診断することも可能である。視野欠損は,基本的に狭窄,沈下,暗点の3種類に分類される。視野狭窄defectとは,すべての刺激に対し感度がまったく消失した部分が拡大して視野が狭まるものをいう。視野沈下depressionは,感度の低下があるが,消失はしていないものをいう。暗点scotomaは,健常ないし比較的健常な部位にとり囲まれた,感度の低下または消失した部位をさす。これらの視野欠損は,病変の種類やその程度により,大小さまざまであり,また部位や形状も異なる。たとえば網膜剝離(はくり)では,剝離した網膜に対応した部位に欠損が生ずる。また緑内障の初期では,ブエルム領域(10度と20度の円周で囲まれた部分)に弓状,半月状の欠損が出現する。網膜色素変性症や緑内障後期では,中心部の視野のみが残存する。また暗点の中でも,とくに視野中心部に生じたものを中心暗点central scotomaという。中心暗点がある場合,視力の低下を伴っていることが多く,主として視神経炎のような視神経疾患によって起こるものと,中心性網膜炎のような黄斑部の網脈絡膜疾患によって起こるもの,の二つに大別される。

 また,注視点を通る垂直線を境界として,両眼の視野の右半部あるいは左半部が欠損するものを半盲hemianopsiaという。両眼の同側が欠損するものを同名半盲homonymous hemianopsia(右同名半盲と左同名半盲がある)といい,両眼の反対側が欠損するものを異名半盲heteronymous hemianopsia(両耳側半盲と両鼻側半盲がある)という。いずれも視野のほぼ半分が欠損することが多いが,1/4が欠損することもあり,これをとくに四分の一半盲と呼ぶ。視交叉(こうさ),視索から後頭葉視覚中枢までの間の病変で起こりうるが,通常,脳腫瘍,脳血管性病変等が多い。
 →網膜
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「視野」の意味・わかりやすい解説

視野
しや
visual field

1点を注視したとき、眼球を動かさずに見ることのできる範囲をいう。視線の方向にあるものははっきり見え、これを中心視野という。また周辺にあるものはぼやけて見えるが像の存在は知ることができる。これを周辺視野という。視野の範囲は視線からの角度で表し、単眼視のときの視野は上方60度、内方60度、下方70度、外方100度である。また視野の広さは色によって異なり、白がもっとも広く、青、黄(赤)、緑の順に狭くなる。普通、視野といえば白色視標で計った視野をさす。視野は視標の大きさ・明るさを変えると変化するが、同じ条件の視標で得られた点を結んでできる線を等感度線(イソプターisopter)といい、地図の等高線と同様のものである。

 なお、視覚路における障害が視野の異常となって現れるが、病的視野変化には、視野欠損、視野狭窄(きょうさく)、半盲、暗点などがある。

[太田安雄]

視野計

視野を測定する器械をいう。周辺視野の測定にはフェルステルFörster視野計を用いるが、球面のなかの固視点を注視し、弧に沿って動く視標を、視線からの角度で表すようになっている。中心視野の測定にはブエルムBjerrum平面視野計を用いるが、球面の度を平面に投射したものであり、30度以内の視野を調べる。視野は視標の面積、色、輝度、視野面の明るさなどによって変化するが、視野を量的に測定する器械を量的視野計といい、その代表的なものにゴールドマンGoldmann視野計がある。量的視野の測定には二つの方法があり、一定の条件の視標を見えない部分から動かしていき、見え始めた位置を記録するものを動的視野計測、視野内の同一箇所に視標を静止させ、明るさのみをしだいに変えて視標を呈示し、初めて見えた視標条件をその位置に記録するものを静的視野計測という。

[太田安雄]

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百科事典マイペディア 「視野」の意味・わかりやすい解説

視野【しや】

1眼で眼前正面の1点を注視している時に見える空間の範囲を視野または単眼視野という。視野は普通,注視線に対し内方65°,外方100°〜104°,上方65°,下方75°の範囲にあるが個人差がある。注視線の外方10°〜20°付近には盲点がある。視野は色によって異なり,白色視野が最も広く,青色視野,赤色視野がこれに次ぎ緑色視野が最も狭い。単に視野という場合は白色視野をさす。両眼で眼前1点を固視した場合の視野(両眼視野)は単眼視野が重なって広くなる。→視野計視野欠損
→関連項目半盲

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「視野」の意味・わかりやすい解説

視野
しや
visual field

眼球を動かさないで見える範囲,すなわち視覚の広がりをいう。視野の広さは,視線を基準としてここからの視角で表わす。測定には通常,視野計が用いられる。単眼視野 (一眼で見える全範囲) はおよそ上方 60°,下方 70°,内方 60°,外方 90~100°程度である。色調を弁別しうる視野の広さを特に色視野と呼ぶが,緑について最も狭く,次いで赤,さらに黄,青となる。このように,視野の内部に視機能の差異がある。通常,視機能は視野の周辺部より中心部が高い。視機能の分布を量的に測定する方法に量的視野測定法がある。この方法は,網膜,視路,視覚中枢の障害,特に緑内障の初期診断に重要である。なお中心視野には,視神経乳頭に一致してマリオット盲点がある。

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世界大百科事典(旧版)内の視野の言及

【目∥眼】より

…錐状体は網膜の中心部に多く,明るいところで働き,色を感ずる。杆状体は視野の20度から30度にあたる周辺部に最も多く分布し,暗いところで働き,主として明暗を感じ,色を感じない(図7)。(1)色覚と光覚 視覚には色覚と光覚がある。…

※「視野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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