世界大百科事典(旧版)内のethnomethodologyの言及
【社会学】より
…(2)解釈的社会学 主観主義的な立場に立つ規制の社会学で,社会唯名論的,反実証主義的,主意主義的,個性記述的な性格をもつ。この中心をなすのは,日常的な生活世界の意味構造を理解しようとするシュッツAlfred Schutz(1899‐1959)を先頭とする現象学的社会学と,この現象学的社会学の理念と社会言語学の方法とを結合して,常民世界の規範的ルールや合理性の構造に接近しようとしているエスノメソドロジーethnomethodologyである。両者に共通する理論的立場の特徴は,それらが観察者としてではなく参加者として社会事象とかかわりをもち,人々の行為や相互作用を不断の意味解釈過程ととらえ,それに理解的方法で迫るという方法と,理論以前の常識がもつ有意性構造や妥当性構造に焦点を合わせ,社会的現実構成の多元性を指摘し,いわゆる〈多元的現実〉の理論を展開していることである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」