F35
探知されにくいステルス性や電子機器の機能が向上した「第5世代」の戦闘機。米ロッキード・マーチンが開発主体。滑走路で離着陸する標準的な米空軍仕様のA型、短距離離陸・垂直着陸可能な海兵隊仕様のB型、空母で発着艦できる海軍・海兵隊仕様のC型がある。日本は当初A型だけ導入する予定だったが、安倍政権下の2018年にA型105機、B型42機の大量調達が決まった。航空自衛隊三沢基地(青森県)配備のA型1機は19年4月、太平洋上で訓練中に墜落した。(共同)
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「F35」の解説
F-35
米国のロッキード・マーティン社が開発中のジェット戦闘機。「第5世代」という、高度な火器管制性能とステルス性を兼ね備えたカテゴリーに属する。
F-35は米空軍・海軍・海兵隊で使用されていた複数の機種の後継として開発されているため、通常の飛行場からの離着陸を行うA型、垂直着陸が可能なB型、空母からの離着艦が可能なC型の3種がある。
多種多様な機種の後継を1種類で賄おうとしたのは、基本的には冷戦が終了し、新機種開発に莫大(ばくだい)な費用をかけられなくなったことが背景にある。F-35の開発は米国1国で行われたのではなく、イギリス・オランダ・イタリア・カナダ・トルコ・オーストラリア・ノルウェー・デンマークなどが分担して行っている。このため、将来的には数千機が製造され、各国に配備される予定となっている。
ただし、複数機種の機能を1つにまとめようとした結果、開発期間が長期化し、その結果1機当たりの価格の高騰を招いている。ロッキード・マーティン社などでは、大量生産が行われれば量産効果により価格は低下すると説明しているが、現状では史上最も高価な戦闘機であるF-22を超えてしまうのではないか、という意見もある。
日本はF-35の開発計画に参加していないため、本来同機を導入できる見込みが薄かったが、2010年になってから米政府やロッキード・マーティン社が積極的に売り込みを行ったため、2011年末に機種決定予定のF-4EJの代替となる次期戦闘機の有力候補となっている。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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「ロッキード・マーティンF-35ライトニングII」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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