世界大百科事典(旧版)内のGIM機構の言及
【素粒子物理学】より
…これに関しては74年のチャーム粒子の発見が非常に大きな役割を果たしている。つまりフレーバーを変えるような中性カレントの出現を妨げるGIM機構の正当性がこの発見で証拠だてられたのである。チャーム粒子の発見に関しては衝突型加速器の発明が非常に重要な貢献を果たした。…
【ワインバーグ=サラムの理論】より
…三つの結合定数(相互作用の強さを表すパラメーター)を二つにまでしか減らしていない点で不完全な統一理論といえるが,弱い相互作用もやはりゲージ理論であり,しかもくりこみ可能であることを示したのがこの理論の非常に重要な特質である。この理論を可能にした重要なものとしてヒッグス機構Higgs mechanismとGIM機構(GIMはGlashow,Iliopoulos,Maianiの頭文字をとったもの)がある。前者はゲージ粒子が質量をもちうる機構を明らかにしたもので,後者のGIM機構はフレーバーをかえるような中性カレントの出現を妨げ,またクォークとレプトンの協力関係がくりこみ可能性をこわすような不定項の出現を防いでいる。…
※「GIM機構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」