Harmonia(その他表記)Harmonia

世界大百科事典(旧版)内のHarmoniaの言及

【アレス】より

…また女武者から成るアマゾン族の祖とされる。ホメロスの《オデュッセイア》には,女神アフロディテとの密通の現場を捕らえられる有名な神話があるが,一説では彼はアフロディテの夫で,彼女とのあいだにテーバイの建設者カドモスの妻となったハルモニアHarmoniaをもうけた。アテナイの最高法廷アレオパゴス(アレイオス・パゴス,〈アレスの丘〉の意)の名は,かつて彼がここで裁きを受けたことに由来するという。…

【カドモス】より

…この5人はスパルトイSpartoi(〈播かれた男たち〉の意)と呼ばれ,のちのテーバイ貴族の祖となった。こうして町の繁栄の基礎を固めたあと,彼はアレスとアフロディテの娘ハルモニアHarmoniaを妻に迎え,彼女に長衣と首飾を贈ったが,この贈物は将来のテーバイおよびカドモス一族にさまざまのわざわいをもたらすもととなった。のち彼は王位を孫のペンテウスに譲り,妻を伴って赴いたイリュリアの地で,夫婦ともにゼウスによって蛇に変えられ,エリュシオンの野に送られたという。…

【調和】より

…事物や事象の全体的な均衡の美を表す観念で,古代ギリシアに淵源する。ギリシア語ハルモニアharmoniaは元来,大工仕事で建材の各部をたがいに嚙み合わせて,ぴったり接合することを意味した。その後比喩的に転用されて,一致,協力,和合などの意味を持つようになった。…

※「Harmonia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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