知恵蔵 「iPadPro」の解説
iPad Pro
iPad Proは、アップル社の公式ウェブサイトで「一枚のスーパーコンピュータ」「ほとんどのノートパソコンよりパワフル」と、従来のiPadより高性能だと紹介されている。また、タブレットとしての利用だけではなく、専用キーボード「Smart Keyboard」を装着すれば、ノートパソコンと同様の利用ができる点もiPad Proの魅力の一つとなっている。初代iPad Proは、12.9インチディスプレーを搭載して登場したが、16年3月には、9.7インチモデルが発売された。17年6月に発売された新型iPad Proは、初代と同サイズの12.9インチモデルと、初代の9.7インチモデルに代わる10.5インチモデルが発売されている。10.5インチモデルは、初代の9.7インチモデルよりディスプレーが20%大きくなっているが、「ベゼル」と呼ばれるディスプレー枠を狭くしてインチアップしたため、デバイス自体の大きさや重さはほとんど変わっていない。
新型iPad Proの10.5インチモデルは、CPU(中央演算処理装置)に、64ビットアーキテクチャのA10X Fusionチップを搭載しているため、最大30%処理能力が初代モデルよりも向上している。また、新型のディスプレーは、「ProMotion」と呼ばれるテクノロジーを採用したために高速な画像切り替えが可能な120Hzのリフレッシュレートに対応しており、ウェブページの表示や、3Dゲームなどが簡単に行える。
また、初代モデルから、鉛筆のように使えるペン型入力デバイスの「Apple Pencil」は、新型iPad Proにおいては、搭載するProMotionテクノロジーにより、鉛筆で紙に書くように自然に使えるとされている。
(横田一輝 ICTディレクター/2017年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報