j-j結合(読み)ジェージェーケツゴウ

化学辞典 第2版 「j-j結合」の解説

j-j結合
ジェージェーケツゴウ
j-j coupling

多電子原子において,電子の軌道角運動量liスピン角運動量 si の間のスピン-軌道相互作用が,li どうしおよび si どうしの各相互作用に比べて十分大きい場合には,ラッセル-ソーンダーズ結合におけるような全軌道角運動量Lと全スピン角運動量Sによる状態の指定は有効でなくなる.かわりに,1電子の全角運動量

jilisi
に対応する内量子数jよい量子数となり,各電子の ji が弱く結合して全系の全角運動量

J = Σiji
を決めるようになって,Jに対応する内量子数Jおよび ji によってエネルギー準位性質がほぼ表されるようになる.このような場合をj-j結合といい,重い原子または高い励起状態で近似的に実現される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む