世界大百科事典(旧版)内のKölliker,R.A.vonの言及
【生理食塩水】より
…外用として皮膚・粘膜の洗浄や痰の排出促進に用いるほか,各種注射薬の溶解や希釈に広く利用されている。動物実験では,ケリカーRudolph A.von Kölliker(1817‐1905)がカエルの筋肉について,蒸留水中では速やかに死ぬが,0.5~1.0%食塩液中では長く興奮性を保つことを見いだしてから,広く動物実験での体液の代用として用いられるようになった。細胞媒体としていっそう好適になるようにしたものが,生理塩類溶液といわれるリンゲル液やロック液などである。…
【組織学】より
…上皮組織は彼の確立した概念である。またJ.ミュラーの弟子であり,J.ヘンレの助手であったビュルツブルク大学教授ケリカーRudolf Albert von Kölliker(1817‐1905)は,1852年最初の組織学教科書ともいうべき《Handbuch der Gewebelehre des Menschen》を公にした。彼は組織学を総論と各論に分け,細胞組織Zellengewebe(上皮に当たる),結合物質組織Gewebe der Bindesubstang(支持組織に当たる),筋組織Muskelgewebe,神経組織Nervengewebe,血管腺組織Gewebe der Blutgefässdrüsen(今日の内分泌腺その他の実質臓器などに当たる)に分けた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」