世界大百科事典(旧版)内のKerll,J.K.vonの言及
【オルガン】より
…ドイツは,カトリック圏の南ドイツとプロテスタントの北ドイツに分かれて発展した。南ドイツでは,イタリアのフレスコバルディの影響とフランス音楽の影響のもとに,J.J.フローベルガー,ケルルJ.K.Kerll(1627‐93),ムファットG.Muffat(1653‐1704)らが活躍した。楽器製作では,ジルバーマン一族が傑出した業績を残した。…
【フーガ】より
…フレスコバルディを一つの頂点とするリチェルカーレの形式は17世紀にドイツに受け継がれ,固有の楽式としてのフーガへと形を変えていく。 ドイツにおけるフーガの作曲家としてまず挙げられる存在は,フローベルガーおよびケルルJohann Kaspar von Kerll(1627‐93)である。彼らにおいて主題と応答の関係が主調と属調という調的対立においてとらえられ,さらにパッヘルベルらにおいては,主題の提示の部分とエピソードの部分との形式的な構築性が追究されるようになる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」