世界大百科事典(旧版)内のKessel,J.vanの言及
【ブリューゲル】より
…彼の絵は先人たちの一種の宗教的雰囲気を伝える花の絵と違って,イタリア・バロックの開かれた空間との融合をめざす。ヤンの娘パスカシアの子ヤン・ファン・ケッセルJan van Kessel(1626‐79)はクジャク,ライオン,ヒョウなどの動物画を得意とし,昆虫,チョウ,貝の絵では〈現実のイリュージョン〉を思わせるみごとな描写を行っている。最後に,ヤンの娘アンナと結婚したダーフィト・テニールス2世も普通ブリューゲル一族に加えられるが,18世紀の美術批評では大ブリューゲルより優れた画家との評価を得ていた。…
※「Kessel,J.van」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」