大学事典 「MCAT」の解説
MCAT
エムキャット
アメリカ合衆国およびカナダの多くの医学大学院(メディカル・スクール)が入学時に受験を要求する共通テスト。通称エムキャット(アメリカ)。1876年に設立されたアメリカとカナダの医学大学院の連合体であるアメリカ医学大学院協会(Association of American Medical Colleges: AAMC)が実施主体である。同協会は大学における医学教育の質の向上を目指して設立され,現在,協会によるアクレディテーションによって基準認定を受けた158のメディカル・スクールが加盟している。MCATはコンピュータベースの多肢選択式によって行われる。医学を学ぶ前提となる能力を測るため,おもに生物学,化学,物理学の分野から出題され,自然科学,行動科学,社会科学に関する知識や原理の理解とともに,問題解決能力,批判的・論理的思考能力を測定することを目的としている。1991年に大幅な改訂が行われたが,医学と科学の進歩を反映するため,次なる改訂に向けた検討が進められ,2015年4月に改訂が行われた。
著者: 福留東土
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報