前提(読み)ぜんてい

精選版 日本国語大辞典「前提」の解説

ぜん‐てい【前提】

〘名〙
① (premise の訳語) 推論の際、結論を導く基礎となる命題。→大前提小前提。〔哲学字彙(1881)〕
② (━する) ある物事を成立させるための条件とすること。
※中国問題の考えかた(1953)〈竹内好〉「一つは、戦争経済を前提して、もう一度うまい汁を吸いたいという〈略〉一旗組のそれである」
③ あることが成り立つためのまえおきとしての条件。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七「然るに其模糊たる前提(ゼンテイ)を掲げて、直に論断を下さんとするから」

まえ‐さげ まへ‥【前提】

〘名〙 巾着(きんちゃく)の上に紐通しをつけて、革帯で前腰にさげるもの。印鑑や鍵などの貴重品を入れておくもので、江戸時代、安永(一七七二‐八一)頃、京坂地方で流行した。前巾着。
※洒落本・通言総籬(1787)一「まへさげからなんりゃうを一片ほうりいだす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「前提」の解説

ぜん‐てい【前提】

ある物事が成り立つための、前置きとなる条件。「匿名を前提に情報を提供する」「結婚を前提につきあう」
論理学で、推論において結論が導き出される根拠となる判断。⇔結論

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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