metaphysica(その他表記)metaphysica

世界大百科事典(旧版)内のmetaphysicaの言及

【西洋哲学】より

…そしてこの存在論のもとで,かつては生成力を内蔵した存在者の全体を意味していたフュシスが,無機的な素材という存在者の特定領域におとしめられてしまったのである。 〈メタフュシカmetaphysica〉(ギリシア語ではタ・メタ・タ・フュシカta meta ta physika)という言葉は,もともとは前1世紀ごろに,遺稿として残されていたアリストテレスの講義ノートが整理編集された際,〈第一哲学〉に関するノート群に,その配列の位置から,すなわち《自然学(フュシカ)》の〈あと(メタ)〉に配置されたことから付された名称である。それが古代末期にキリスト教の教義体系が組織されるときに下敷に使われた際,〈自然(フュシス)を超えた(メタ)ことがら,超自然的=形而上的なことがらを扱う学問〉という意味に読み替えられるようになったのである。…

※「metaphysica」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android