MUSE(読み)ミューズ(その他表記)MUSE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「MUSE」の意味・わかりやすい解説

MUSE
ミューズ

テレビジョンの高帯域のハイビジョン信号を狭帯域放送規格で送信できるように,日本放送協会 NHKで開発された帯域圧縮方式。multiple sub-nyquist sampling encodingの略。高品質ビデオパッケージ,映画製作,電子出版,ビデオ印刷などへの応用を考慮し,スタジオ規格は高精細度(輝度信号の帯域 30MHz)に定められている。伝送ベースバンドは 8MHz。サンプリングを 2回使用し,1画面を 4フィールド使用して送信する。静止画像の場合はほぼ完全な画像が得られるが,動画では不自然な動きとなるので,動き部分を検出し補正を行なう。(→HDTV

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世界大百科事典(旧版)内のMUSEの言及

【音楽】より

…しかし,西欧の〈音楽〉に関する概念にもそれなりの変遷があった。英語のミュージックmusic,ドイツ語のムジークMusik,フランス語のミュジックmusique,イタリア語のムージカmusicaなどの語の共通の語源とされるのは,ギリシア語の〈ムシケmousikē〉であるが,それはそもそも〈ムーサMousa〉(英語でミューズMuse)として知られる女神たちのつかさどる技芸を意味し,その中には狭義の音芸術のほか,朗誦されるものとしての詩の芸術,舞踊など,リズムによって統合される各種の時間芸術が包含されていた。このように包括的な〈音楽〉の概念は,ヨーロッパ中世においては崩壊し,それに代わって思弁的な学として〈自由七科septem artes liberales〉の中に位置づけられる〈音楽〉と演奏行為を前提として実際に鳴り響く実践的な〈音楽〉の概念が生まれたが,後者は中世からルネサンスにかけてのポリフォニー音楽の発展につれて,しだいにリズム理論,音程理論などを内部に含む精緻な音の構築物へと進化した。…

【ムーサ】より

…複数形はムーサイMousai。英語ではミューズMuseといい,music(〈音楽〉),museum(〈博物館,美術館〉)の語源。その人数についてはさまざまの伝承があるが,一般にはヘシオドスの《神統記》に従い,ゼウスとムネモシュネ(〈記憶〉)を両親としてオリュンポス山麓のピエリアPieriaで生まれた9人の女神とされる。…

※「MUSE」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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