世界大百科事典(旧版)内のnirvāṇaの言及
【ジャイナ教】より
…業の身体は,その性質の善悪によって6段階の知覚できない色(レーシュヤーleśyā)を発しているという。業を引きずり苦しみの輪廻世界をさまよう霊魂がやすらぎの境地(ニルバーナnirvāṇa。〈涅槃〉)あるいは解脱(モークシャmokṣa)を得ようと望むならば,すでに付着した業物質の除滅(ニルジャラーnirjarā)と新たな業物質の流入の防止(サンバラsaṃvara)が必要となる。…
【涅槃】より
…サンスクリットのニルバーナnirvāṇaをなまった俗語からの音写語と考えられ,そのほか泥洹(ないおん),泥曰(ないおつ),などとも表記される。〈吹き消された〉ことという意味に起源する語で,本来は生命の火が吹き消された状態,すなわち〈死〉を意味するので,滅度(めつど),寂滅(じやくめつ)などと訳された。…
※「nirvāṇa」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」