orange(読み)おれんじ

翻訳|orange

知恵蔵の解説

orange

長野県出身のマンガ家、高野苺(たかのいちご)による日本のマンガ。少女向けマンガ雑誌「別冊マーガレット」(集英社)で2012年4月号から12月号まで連載後、高野の体調不良により休載。その後に移籍した青年誌「月刊アクション」(双葉社)で、14年2月号から15年10月号まで不定期連載し、完結した。高校2年の女子生徒、高宮菜穂が、同級生、成瀬翔の死を止められなかった後悔に苦しむ10年後の自分から手紙を受け取ったことをきっかけに、友人らと共に未来を変えようと行動していく様子を描いた作品。「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」で5位に入るなど高く評価されている。単行本は、集英社から全2巻、移籍後の双葉社から集英社版の内容を含む全5巻が発売されており、累計400万部を突破している。また、英語などに翻訳されて世界9カ国で出版されている。16年夏にはテレビアニメ化も予定されている。
舞台は長野県松本市。未来の菜穂から届いた手紙には、翔が転校してきて死ぬまでの出来事、それに対してどう行動して欲しいかがつづられていた。引っ込み思案だった菜穂は、翔を死なせたくないという思いから勇気を出して手紙の通りに行動、友人らの協力も得て成長していく。翔のいない10年後の未来と翔が生きている過去が交錯して進行する切ない物語や、高校生の菜穂や友人らが翔を救うため、ひたむきに行動していく姿が多くの読者から支持されている。物語の話数は「LETTER」でカウントされる。
15年12月、「orange-オレンジ-」として実写映画化されて公開。菜穂は、同年3~9月に公開されたNHK連続テレビ小説「まれ」で主演を務めた土屋太鳳が、翔は山崎賢人が演じ、16年1月18日現在、観客動員数は241万人、興行収入は28.4億円を超える大ヒットとなっている。土屋と山崎は同作で第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞も受賞した。
また15年7月、時海結以(ときうみゆい)によって小中学生向けの双葉社ジュニア文庫で小説化され、同月に第1巻、11月に第2巻が発売された。16年3月発売予定の第3巻で完結する。

(南 文枝 ライター/2016年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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