世界大百科事典(旧版)内のPolyphēmosの言及
【ガラテイア】より
…ギリシア神話の海のニンフで,海神ネレウスの娘の一人。一つ目巨人ポリュフェモスPolyphēmosの求愛を受けたが,彼女にはアキスAkisという恋人がいた。二人の逢いびきがポリュフェモスに知られるところとなり,怒り狂った巨人が投じた岩によってアキスは死に,川に変じたという。…
【キュクロプス】より
…ホメロスの《オデュッセイア》によれば,彼らは単眼の巨人族で,法も耕作も知らず,羊を飼って暮らしていた。彼らの住む島(シチリア島?)に着いたオデュッセウスとその部下がポリュフェモスPolyphēmosという名のキュクロプスの洞穴に迷いこみ,部下がつぎつぎと食われていったとき,オデュッセウスの計略で巨人の眼をつぶして逃れた話は有名。一方,ヘシオドスの《神統記》によれば,彼らは天空神ウラノスと大地女神ガイアの3人の息子ブロンテスBrontēs(雷鳴),ステロペスSteropēs(電光),アルゲスArgēs(閃光)とされ,父の手で地底に幽閉されたが,のちゼウスに解放され,クロノス一派と矛を交えたゼウス兄弟の味方となってその勝利に貢献したという。…
※「Polyphēmos」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」