Safari(読み)さふぁり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Safari」の意味・わかりやすい解説

Safari
さふぁり

アップル社が開発し、無償提供しているウェブブラウザ。最初は2003年6月、Mac OS X(マックオーエステン)v10.3に標準ブラウザとして搭載された。2008年2月以降、iOSにも標準ブラウザとして組み込まれている。WebKit(ウェブキット)というオープンソースのレンダリングエンジンHTMLなどの言語で書かれたデータを、画像や文字として表示するためのソフトウェア)が使われる。表示の早さや省電力、アップル独自のインターフェースなどが特徴とされる。また、アップルが提供するオンライン上のデータ保存サービスiCloud(アイクラウド)を利用することで、複数のデバイス間での連携がスムーズになる。具体的には、iCloud経由でパスワード、ブックマーク、最後に開いていたページなどを相互利用できるようになる。また、ウェブページをリーディングリストに追加してデータを保存することで、インターネットに接続していない状態での閲覧も可能になる。2007年6月にはWindows(ウィンドウズ)版もリリースされたが、2012年5月以降、バージョンアップやサポートは行われていない(2014年10月時点)。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵 「Safari」の解説

Safari

アップルが開発し、無償で配布しているウェブブラウザー。元は同社のパソコンマッキントッシュ」の基本ソフト「Mac OS」用に開発されたが、現在はWindows用も開発されている。Windows版は独自の描画プログラムを用いることでページの文字表示をMac OS版に近いきれいなものにしている。2009年3月末現在の最新バージョンは3で、日本語版も提供されている。次バージョン「Safari 4」のベータバージョンも一般に配布されているが、こちらは英語版のみの提供となっている。Safari 4では、ウェブアプリケーションの利用を想定してページ表示やスクリプト実行を高速化するとともに、よくアクセスするページの一覧や過去の表示履歴を実際のページのサムネイルを並べて表示する仕組みなどが搭載されている。また、アップルの開発したスマートフォン「iPhone」にも同名のウェブブラウザーが搭載されているが、パソコン版とは機能が異なっている。

(斎藤幾郎 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「Safari」の解説

Safari

株式会社日之出出版が発行する男性ミドルエイジ誌。海外有名人のファッションやライフスタイルを紹介。毎月発売。

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