HTML(読み)えいちてぃーえむえる(英語表記)Hyper Text Markup Language

日本大百科全書(ニッポニカ) 「HTML」の意味・わかりやすい解説

HTML
えいちてぃーえむえる
Hyper Text Markup Language

インターネットWWWで表示されるページを作成するための記述言語。大見出し小見出しかといったような見出しのレベルや、配置したい画像のURLなど、文書の論理構造を記述するのが始まりであった。つまり、文字の大きさや行間、字詰めなどを指定するものではなかったが、その後、表を書けるようになるなど、文書の論理構造ではない表現力が付加されるようになった。さらにスタイルシートという機能が加わり、文字のサイズ、行間、色などの指定ができるようになるなど、自由度の高い表現ができるようになった。

[中島由弘]

 文字だけでなく画像、音声、動画といったマルチメディアも扱えるようになっている。< &gt;で囲まれたタグとよばれるコマンドを組み込んでいき、リンクとよばれる別の情報に飛ぶための関連づけを行うことができる。マークアップ言語の一つ。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「HTML」の意味・わかりやすい解説

HTML
エイチティーエムエル

インターネットワールド・ワイド・ウェブ WWWの文書を作成するためのマークアップ言語。hypertext markup languageの略。1989年ヨーロッパ原子核研究機関 CERNのティム・バーナーズ=リーが構想し,翌 1990年世界最初の HTMLで書いた WWWが実現,1991年インターネット上で発表された。テキスト文書に命令(タグ)を埋め込んで,文書のフォント,文字の大きさ,配置などを指定したり,文書中に静止画像や動画,音声などマルチメディアの要素を組み込める。そのほか表や入力フォームの表示など多くの機能を備える。さらに,一つの文書の特定の位置から,同じ文書あるいは別の文書へジャンプするリンク機能をもつ。この機能はハイパーテキストと呼ばれ,文書の参照機能を格段に強化し,WWWのネットワークをつくるための本質的な機能となった。

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