世界大百科事典(旧版)内のsaintの言及
【聖人】より
…彼の苦行は,砂漠の洞窟における80有余年にわたる孤独と飢餓との凄絶な闘いとして伝えられ,彼の没後,その墓の前には,世界の各地から徳を慕って訪れる巡礼者があとを絶たなかった。カトリック教会には,こうした英雄的な有徳の士を正式に聖人saintとして公認し,殉教者martyrとともに,聖人の号を与え,祝日を定めて崇敬する制度がある。また,聖人の徳や超自然的な力にあやかり,特定の職業や災難,さらには特定の場所や学校,施設などの建造物を聖人にゆだねて保護を乞う習慣もカトリックでは広く行われている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」