…35年に成立したワグナー法は,労働者の組織化ならびに団体交渉の制度化にとってきわめて有利な立法であり,労働運動前進の条件となった。しかしAFLを構成する職業別組合の大多数は,不熟練労働者を産業別に組織する産業別組合主義に強力に反対したためJ.L.ルイスらの率いるアメリカ炭坑夫組合(UMWA)などの産業別組合派はAFLと決別して,独自に組織化運動を展開せざるをえなくなった。38年に結成された産業別(労働)組合会議Congress of Industrial Organizations(CIO)は,UMWAの指導のもとに,鉄鋼,自動車,電機,ゴムなどの大量生産工業部門の大組織化運動を展開し,強力な産業別組合をぞくぞくと結成し,45年にはAFL693万人,CIO600万人と,アメリカ労働運動は二分されていた。…
…アメリカ労働運動の指導者。アイオワ州ルカス近郊に生まれ,少年時代から炭鉱夫となり,労働運動に入り,1920年にアメリカ炭坑夫組合UMWA(United Mine Workers of America)の会長に就任,引退する60年までその地位にとどまった。UMWAは,職業別組合が大多数を占めていたアメリカ労働運動のなかで,産業別組合として結成された例外的な組合であった。…
※「UMWA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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