化学辞典 第2版 「X線反射」の解説
X線反射
エックスセンハンシャ
reflection of X-rays
X線は可視光線に比べていちじるしく短波長であるから,物体表面による反射はほとんど示さない.しかし,結晶によるX線回折は,あたかも結晶内の原子網面でX線が鏡面反射されたと解釈することができる.ただし,ブラッグ条件で示されるように,一定波長のX線に対しては一定の入射角に対してのみ反射が認められる.以上のことから,ラウエ指数h,k,lの“回折”は“面(hkl)による反射”とよばれている.ただし,(hkl)は面指数である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報