X-33(読み)エックスさんじゅうさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「X-33」の意味・わかりやすい解説

X-33
エックスさんじゅうさん

アメリカ開発が進められた再使用 (RLV) 型スペースシャトルのための実験機。従来の使い捨て型から完全再使用型にすることで打ち上げコストを半減させつつ,安全性とシステムの信頼性の改善もねらっていた。 NASA主導のもと,ロッキード・マーティン,ロックウェル・インターナショナル,マクドネル・ダグラスの3社が設計作業に参加した結果,1996年,ロッキード・マーティンの提案した揚力飛行体型が選定された。しかし NASAは 2001年,技術的問題と予算オーバーのため,開発費の提供を打ち切った。

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