Z18

日本の自動車技術240選 「Z18」の解説

Z18

53年度排出ガス規制に適合したZ18型エンジンは、急速燃焼(ファーストバーン)エンジンの採用により大量EGRを可能とし、エンジン性能を損なうことなくNoxを低減させると同時に、酸化触媒を組み合わせることにより排気ガスの中の成分であるCOHCを清浄化するシステムで、NAPS-Zと呼称した。このZ18型エンジンは、燃焼に適した半球形燃焼室の採用、クロスフロータイプの吸排気系、また1気筒に2個のスパークプラグの採用などにより、燃焼効率の優れた画期的なエンジンである。NAPS-Zの特徴は・燃焼効率が優れているので燃料経済性、運転性が良い。・大量排気ガス還流(Noxを低減)時にも安定した燃焼が得られる。・二重点火方式の採用により始動性が良い。・構造が比較的簡単である。ということである。保管場所日産自動車株式会社(〒243-0192 神奈川県厚木市岡津古久560-2 テクニカルセンター)
製作(製造)年1978
製作者(社)日産自動車株式会社
資料の種類その他
現状非公開( 静態 )
型式Z18
種類ガソリン
会社名日産自動車(株)
実物所在横浜3地区設計1号館4F
搭載車種ブルーバード
製作開始年1978
シリンダ配列・数直列4気筒
サイクル/冷却方式4/
弁型式/数OHC/2弁
燃焼方式急速燃焼方式(NAPS-Z)
燃焼室半球形燃焼室
総排気量1770cc
内径×行程85.0×78.0mm
圧縮比8.5
質量(重量)150kg
寸法638×630×712mm
点火システム二重点火方式
最高出力105PS/6000rpm
最大トルク15.0kgm/3600rpm
燃料消費率200g/psh/3600rpm
インタークーラーなし
可変装置なし
吸気系クロスフロータイプ
エピソード・話題性国内の昭和53年排気対策に適合する為に大量EGR+急速燃焼方式のコンセプトで開発された。急速燃焼による燃焼騒音が技術課題となり騒音低減のための技術開発が著しく進んだ。厳しい排気規制値を簡素なシステムで達成した技術が評価され、機会学会賞を受賞している。
特徴・NAPS-Z・53年排出ガス規制適合
その他事項燃料供給方式:ダイヤフラム式;比出力:52.6PS/L;排気浄化装置:二次空気導入方式、排気ガス再循環方式、酸化触媒;過給機装置:なし;

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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