重量(読み)ジュウリョウ

デジタル大辞泉 「重量」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐りょう〔ヂユウリヤウ〕【重量】

物の重さ。目方。「規定重量を超える」「重量をはかる」
目方が重いこと。「重量貨物」「重量級」
重さ2」に同じ。
[類語]重さ目方ウエート重み体重重心重い重たい重重しい持ち重りずしりヘビー

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精選版 日本国語大辞典 「重量」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐りょうヂュウリャウ【重量】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はかりにかけて測った物の重さ。
    1. [初出の実例]「実気疎密の異なるなり。其質密屈なるものは、実気加倍すれば重量も加倍し、実気折半すれば重量も折半す」(出典:暦象新書(1798‐1802)中)
  3. 目方の重いこと。重み。
    1. [初出の実例]「新聞紙に包んだ可なり重量の有るものは」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉二一)
  4. 物体に働く重力の大きさ。質量重力加速度の積で、厳密には地球上の場所によって異なる。単位グラム重またはキログラム重。重さ。目方。
    1. [初出の実例]「運動力を験するの則あり、動体の速力に其重量を乗し以て之を算定す可し」(出典:改正増補物理階梯(1876)〈片山淳吉〉一)

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改訂新版 世界大百科事典 「重量」の意味・わかりやすい解説

重量 (じゅうりょう)
weight

物体に作用する重力の大きさ。重さともいう。てんびんとかばねばかりで標準物体の重さと比較して求める。空気の抵抗がなければ,地上の同一地点ではすべての物体が同じ加速度g(重力加速度)で落ちることから,重力の大きさは物体の質量をmとするとmgで与えられることがわかっている。gの値は地上ではほぼ一定で約9.8m・s⁻2に等しいので,質量1kgの物体の重量は約9.8ニュートン(N)である。多くの場合,重量を表すのにNの代りに重量キログラム(キログラム重ともいい,記号kgfまたはkgw)を使う。略して単にキログラムという人も多い。1kgf=9.80665Nと定められている。同じ物体の重量でも場所によって異なり,月の表面などではずっと小さくなったりするが,質量は物体に固有の量でどこへもっていっても変わらない。なお,流体中では浮力のために重量が減ったように感ずる。
質量
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百科事典マイペディア 「重量」の意味・わかりやすい解説

重量(物理)【じゅうりょう】

物体に作用する重力の大きさ。重さともいう。物体の質量と重力加速度の積に等しい。重力加速度が異なれば質量が等しくても重さは異なる。地球上では重力加速度は場所によって多少異なるが,ふつう一定とみなしてよい。重力加速度が一定なら重さは質量に比例するので,日常生活では重さは質量と混同され質量の単位で表されるが,厳密にはの単位ニュートン重量キログラムダイン等で表される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「重量」の意味・わかりやすい解説

重量
じゅうりょう
weight

重さともいう。物体に働く地球の重力の大きさ。地球の重力加速度g の場所では,質量 m の物体の重量は mg である。g は場所により違うから物体の重量も場所により違うが,その違いは小さいので近似的に一定と考えてもよい。したがって工学では,質量の代わりに重量を基本単位とする重力単位系が慣用されてきたが,近年では SI単位系に置き換えられつつある。重力加速度が月面では地球表面の 1/6であり,物体の質量は変わらないから,同一物体の月面での重量は地球表面での重量の 1/6である。また流体中での重量は浮力の分だけ減少してみえ,これを見かけの重量という。

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普及版 字通 「重量」の読み・字形・画数・意味

【重量】じゆうりよう

めかた。

字通「重」の項目を見る

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