ニシパ

精選版 日本国語大辞典 「ニシパ」の意味・読み・例文・類語

ニシパ

  1. 〘 名詞 〙 ( アイヌ語から ) 殿。主人
    1. [初出の実例]「何故お前をニシパ(親方)は虐めるのか?」(出典:コシャマイン記(1935)〈鶴田知也〉一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のニシパの言及

【アイヌ】より

…前者は,神々のユーカラのサケヘ(折返し)を除いた散文風のもので,〈私は……私は……〉と一人称で述べていき,最後に〈……と,○○神が自分の体験を物語った〉と,その神の素姓を明らかにするのも神々のユーカラと酷似している。後者のアイヌ・トゥイタクは〈私は真のニシパで……〉と語り出すことが多い。ニシパnispaは英語のジェントルマンgentlemanと同じような意味で,これまでは首領談,長談などといわれてきたが,ふつうの身上話もこれに含まれる。…

※「ニシパ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android