吸角法(読み)きゅうかくほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吸角法」の意味・わかりやすい解説

吸角法
きゅうかくほう

コップ状のガラス器具にゴム球をつけたもの (吸い玉) を利用して行う放血,瀉血法。普通,少量のアルコール類を浸した綿をコップの中で燃やし,開口部を皮膚に密着させ,真空状態にして皮膚を吸圧して充血を引起す方法をとる。世界各地,ことにヨーロッパでは 17~18世紀頃は主要な医療法の1つであった。事前に皮膚を乱切しておいて血や膿を吸取る観血法と,局所刺激だけに期待する非観血法があり,後者民間療法として伝えられている。日本でも浜田式吸圧療法,真空浄血療法などの民間療法がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む