履歴効果(読み)リレキコウカ(その他表記)hysteresis

翻訳|hysteresis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「履歴効果」の意味・わかりやすい解説

履歴効果
りれきこうか
hysteresis

ヒステリシスともいう。経済状態変化して元の状態に戻ったとき,必ずしもすべてが元どおりにはならないことを意味する。為替レートの変化の影響を議論する場合にしばしば登場する。たとえばドル高の状態がしばらく続くと,アメリカ企業海外生産拠点を移すので,先端産業の技術蓄積が遅れる。また海外の企業がアメリカに進出するためアメリカ国内に投資して販売拠点を築いたりする。こうしたドル高の効果は,ドルが元のレベルに戻ったとしても影響を及ぼし続けることになる。これがドル高の履歴効果である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む