祈願節(読み)きがんせつ(その他表記)Dies rogationum; Rogation Days

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「祈願節」の意味・わかりやすい解説

祈願節
きがんせつ
Dies rogationum; Rogation Days

ローマ・カトリックの祝祭日。改宗前のローマで催されていた農作物病気を祓う祭りに代って行われるようになった。キリスト昇天祭 (復活祭から 40日目) 前の3日間。

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世界大百科事典(旧版)内の祈願節の言及

【五月祭】より

…教会はキリスト教を民衆の間に広めるために,異教時代のこうした信仰・祭祀を禁止することはできなかった。教会は五月祭に近い復活祭5週間後の月・火・水の3日間を祈願節Rogation Daysというキリスト教の祝日と定め,罪の赦しと大地の実りを主に祈る日とした。のちには,復活祭50日後の聖霊降臨祭(ペンテコステ)に〈五月の樹〉を立てて祝う地方も現れ,五月祭はしだいに教会のかさの中にとりこまれていった。…

※「祈願節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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