窄笠(読み)つぼみがさ

精選版 日本国語大辞典 「窄笠」の意味・読み・例文・類語

つぼみ‐がさ【窄笠】

〘名〙 深くつぼんだ編笠。つぼねがさ。つぼがさ。
※新撰六帖(1244頃)五「降りやまぬ雪間の梅のつぼみ笠思ふ心のいつかひらけん〈藤原家良〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の窄笠の言及

【市女笠】より

…もともとこの笠はスゲ(菅)製であったが,江戸時代には竹,ヒノキの剝片を組んで紙を張り,これに黒漆を塗った塗笠に変わり,やがてまったく衰滅してしまった。その名の示すように,もとは市女のかぶった笠であったが,平安時代中期以後には上流婦人の外出に着装され,また雨天の行幸供奉(ぎようこうぐぶ)には公卿も着用するようになり,その名も局笠(つぼねがさ),窄笠(つぼみがさ)などと呼ばれた。この笠の着装には,じかにかぶる方法と,被衣(かずき)をかぶった上に着装する方法とがあった。…

※「窄笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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