肩を入れる(読み)カタヲイレル

デジタル大辞泉 「肩を入れる」の意味・読み・例文・類語

かた・れる

肌脱ぎにした着物の袖に手を通す。
《一緒に担うために、物の下に肩を当てる意から》援助する。ひいきする。「女優の卵に―・れる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肩を入れる」の意味・読み・例文・類語

かた【肩】 を 入(い)れる

衣類から肩の部分を出していたのを入れる。肌脱ぎになっていたのが着物を着る。
※応永本論語抄(1420)八佾第三「まけたる者は肩を入て決拾ををといて、左手にさげはづせる弓を右手に持て堂上する也」
② になうために、その物の下へ肩をあてる。転じて、加勢する。味方する。後援する。肩を持つ。
河海抄(1362頃)八「かたかくるとはその人につかふる心也。〈略〉世俗に肩をいるると云ふ也」
末枯(1917)〈久保田万太郎〉「柳朝もその才分をみとめて特に肩を入れてくれた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android