凡 例
Ⅰ 見出し語
1. 見出し語は現用フランス語の基本をなす約36,000語に,専門語,固有名詞,略語,動詞の活用形を加えて,アルファベット順に配列した.約56,000語を収録.
2. 見出し語の一部分が省略可能な場合は,その該当部分を( )に入れて表示した.また,スラッシュ(/)のあとに示した語は,冒頭に示した語の異形であることを示す.異形として示した語の品詞は,前の語形と共通の場合はまとめて末尾に表示し,異なる場合は,それぞれの語形のあとに示した.
alco(o)test
aléoute / aléoutien, ne
alevinier
3. 同一綴り字の配列順は,大文字,小文字とした.
4. 性・数による変化は,変化する部分をイタリック体で示した.
éleveur, se
éliminateur, trice
éditorial, ale; ((男複))aux
enfeu; ((複))x
なお,
antichar
5. 複数形は語末に s がつくだけの規則的変化は -al で終わる語以外省略した.複数不変の語には((不変))のラベルを付したが,-s,-x,-z で終わる語については((不変))の表示を省略した.複数形に異形がある場合,頻度の高い方を示したあと(または…)として示した.
soprano; ((複))〜s(またはsoprani)
idéal, ((男複))aux(またはals)
6. 品詞は━ で示した.
7. 前置詞などを前に伴う見出し語は,その見出し語部分の末尾に( )内で示した.
affilée (d')
8. 見出し語以外の大文字のアクサンは省略した.
Ⅱ 発 音
1. 発音欄は注意を要する語にだけ付し,該当部分の発音のみを表示した.
2. 見出し語が2語以上併記の際,同じ発音の場合は冒頭の語に示し,異なる場合はそれぞれの語の直後に示した.
3. リエゾン,エリジョンしない有音の h,および y は,見出し語の左肩に*印をつけて区別した.
Ⅲ 動詞の活用形
1. 第一群,第二群規則動詞を除き,巻末の動詞活用表に付した番号を品詞欄の前に示した.
engoncer
entrouvrir
2. 見出し語に採用した活用形は,不規則動詞の重要なものに限り,適宜省略した形も取り入れて示した.
Ⅳ 品詞,語義
1. 品詞は,別掲のように,
ébranler
2. 語義は,(1),(2),(3)…で示し,その上位区分は[1],[2]とした.
3. 前置詞が語義と密接に関連する場合は,訳語の前の(( ))内で次のように示した.
accéder
(2)(…を)獲得する
4. 2つの品詞の見出し語表示が同一でなおかつ訳語の一部を共有する場合は,品詞を併記して次のように示した.
éligible
Ⅴ 用例,成句
1. 用例は各語義区分内で,語義に続けて列記した.
2, 用例中,見出し語相当部分はスワングダーシ(〜)で示したが,複数形・女性形,あるいは大文字の場合は,それぞれ 〜s,〜e,A〜 などのように掲出した.ただし,動詞の活用形と見出し語の字数が3文字までの語は,それぞれ全形をイタリック体で示した.
3. 成句欄は各品詞ごとにまとめ,項目の末尾にイタリック体の太文字でアルファベット順に配列した.
Ⅵ 派生語
相前後している見出し語の記述から,訳語が自明な場合は,それぞれの見出し語の項目末尾に掲出した.訳語は付さず,性・数および品詞の表示は見出し語に準じて表示した.
◇略語(1)◇
((不変)) 名詞,形容詞において,単複同形であることを示す
qc quelque chose
qn quelqu'un
cond. 条件法
ind. 直説法
inf. 不定詞
subj. 接続法
◇略語(2)◇
◇記号◇
( ) 省略または追加可能な語句,用語の解説.
外来語 例:(英)(中国)
[ ] 直前の語句と置き換え可能の部分.
<< >> 応答形式の会話表現.
「 」 文学作品など。
(= ) 語義欄での見出し語の類義語.
/ 見出し語の異形の表記.
位相ラベル,語義ラベルなど各種のラベルの併記.
* 見出し語の左肩につけて,有声の h,子音扱いの y を示す.