あいりん地区(読み)あいりんちく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「あいりん地区」の意味・わかりやすい解説

あいりん地区
あいりんちく

旧称釜ヶ崎。大阪市西成 (にしなり) 区北東部,山王 (さんのう) ,太子 (たいし) ,萩之茶屋 (はぎのちゃや) を中心とする地区。大正中期頃から失業者や日雇労働者の滞留地となり,第2次世界大戦後特に「ドヤ」と呼ぶ簡易宿泊所が増加。かつては東京の山谷と並び称せられるスラム街であったが,1961年8月の釜ヶ崎騒動を契機住民の福祉更生対策が積極的となり,66年現名に改称。あいりん総合センターはじめ諸更生施設を建設,宿泊所の改善なども進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android