とっちり

精選版 日本国語大辞典 「とっちり」の意味・読み・例文・類語

とっちり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 酒に酔って思慮がなくなっているさまを表わす語。とろんこ。ぐでんぐでん。
洒落本・大劇場世界の幕なし(1782)「どっちりよった礼者が、上下小袖もしわだらけ」
滑稽本・早変胸機関(1810)「よほどとっちりとなって」
② 酒を十分に飲むさまを表わす語。たらふく。
※洒落本・傾城買花角力(1804)馬鹿げた取組「こころやすい一座のざしきでとっちり飲んで」

とっちり

〘名〙 「とっちりとんぶし(━節)」の略。〔滑稽本・七偏人(1857‐63)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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