むず折(読み)むずおれ

精選版 日本国語大辞典 「むず折」の意味・読み・例文・類語

むず‐おれ ‥をれ【むず折】

〘名〙
① 力を加えないで折れること。たやすく折れること。
※俳諧・毛吹草(1638)二「つよき木はむすおれ やなぎは風にしなふ」
気分が急に変わること。急に気落ちなどすること。
浮世草子傾城禁短気(1711)五「大口舌の事は忘れて、むずおれがして女郎をいなす物でござる」

むず‐お・れる ‥をれる【むず折】

〘自ラ下一〙
① 力を加えないで折れる。たやすく折れる。
② 急に気が変わる。急に気が弱くなる。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)三「渡竹此詞に生肝をとられ、私が腹の立ったに偽言はござらなんだが、此方の今のお詞を偽言にして貰ひとむないと、急にむずをれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android