アカバナ(赤花)(読み)アカバナ(英語表記)Epilobium pyrricholophum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカバナ(赤花)」の意味・わかりやすい解説

アカバナ(赤花)
アカバナ
Epilobium pyrricholophum

アカバナ科多年草で,各地の山野の水湿地に生える。横に走る地下茎から高さ 30~60cmの茎が直立する。茎は分枝し細かい毛をもつ。葉は対生し,卵状長楕円形,縁に鋸歯がある。夏に,淡紅紫色4弁の花を開く。花に柄はないが,下位子房が細長いので柄のようにみえる。同属ヤナギランは高さ 80~150cmになり,葉は互生する。茎の頂部に総状花序をつけ,多数の紅紫色の花が美しく開く。山火事のあとなどに大きな群落をつくることがある。このほか同属のものとして,イワアカバナ,ミヤマアカバナ,オオアカバナなど多くの種がある。

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