イガラ族(読み)イガラぞく(英語表記)Igala; Igara

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イガラ族」の意味・わかりやすい解説

イガラ族
イガラぞく
Igala; Igara

ナイジェリア,ベヌエ川との合流点より下流ニジェール川左岸に居住する民族イスラム教徒で,言語はニジェール=コンゴ語派のクワ諸語に属する。彼らの支配者アタは,イガラ川とベヌエ川の間に住むバサ・ンゲ族とバス・ンコメ族も支配している。社会組織は専制君主制で,王は絶対権力を保持し,多くのタブーに守られていた。かつては人身供犠首狩りも行われた。元来農耕民で,ヤムいも,タロいも,キャッサバのほかに穀物栽培も行い,油やしや穀粒が重要な換金作物となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android