イヌドクサ(犬砥草)(読み)イヌドクサ(英語表記)Equisetum ramosissimum var. japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イヌドクサ(犬砥草)」の意味・わかりやすい解説

イヌドクサ(犬砥草)
イヌドクサ
Equisetum ramosissimum var. japonicum

トクサ科の常緑性多年草。本州四国,九州から中国大陸に分布し,日当りのよい草地,河原海辺砂地などに生える。茎は高さ 30~100cm,直径3~5mmの円柱形で,基部または中部から枝を出すこともある。茎の表面は白緑色で,8~15本の溝が縦に走る。胞子嚢穂は長さ1~2cmで柄はなく,主軸の頂に生じる。河原に生えることからカワラドクサとも呼ばれ,イヌドクサの名は「トクサに似て非なる」という意味である。

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