エジンバラ世界宣教会議(読み)エジンバラせかいせんきょうかいぎ(英語表記)Edinburgh World Missionary Conference

改訂新版 世界大百科事典 「エジンバラ世界宣教会議」の意味・わかりやすい解説

エジンバラ世界宣教会議 (エジンバラせかいせんきょうかいぎ)
Edinburgh World Missionary Conference

1910年6月にエジンバラで開催された,キリスト教伝道に関する最初の世界会議。プロテスタント諸教派に属する宣教団体・伝道地の教会代表等1355名が集まった。議長はキリスト教青年運動の指導者として著名なモットJohn Raleigh Mott(1865-1955)。このとき,国際宣教協議会創設を決定,20世紀の世界教会運動発端となった。この協議会は,現在,世界教会協議会に吸収されている。
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世界大百科事典(旧版)内のエジンバラ世界宣教会議の言及

【教会合同】より

…そのきっかけは外国宣教がとくに盛んになった19世紀に,布教地において各教会の宣教師がそれぞれの立場で福音を説いたため,混乱とキリスト教そのものに対する不信とを招いたことにある。かくして1910年にエジンバラ世界宣教会議が開かれ,プロテスタント諸教会の代表約1200名が一堂に会して宣教の問題を討議した。これが近代のエキュメニズムの第一歩とされる。…

【世界教会協議会】より

…プロテスタント教会のうち,福音派と呼ばれる保守的諸教会も参加していない。1910年のエジンバラ世界宣教会議を契機として,世界諸教会間に協力活動を求める動きが活発になり,国際宣教協議会,生活と実践委員会,信仰と職制委員会が相次いで組織された。2度の大戦で活動がやや鈍ったが,48年,この三つの組織が統合され,アムステルダムに44ヵ国147の諸教会から代議員が集まり,世界教会協議会を結成。…

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