エンコミエンダ制[フィリピン](読み)エンコミエンダせい[フィリピン](英語表記)encomienda

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

エンコミエンダ制[フィリピン]
エンコミエンダせい[フィリピン]
encomienda

スペインが植民地経営において,特に功労のあった者に報いるために土地および住民を授与した制度をいう。フィリピン初代総督 M.レガスピは 1572年にこの制度を開始し,16世紀末のエンコミエンダ所有者数は 267人,所属していた先住民人口は 66万 7612人であった。この制度は世襲であるため,社会的不平等の一大原因となった。

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