カシュガル(喀什噶爾)川(読み)カシュガルがわ(英語表記)Kaxgar he

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カシュガル(喀什噶爾)川
カシュガルがわ
Kaxgar he

中国北西部,シンチヤン (新疆) ウイグル (維吾爾) 自治区西部を流れる川。パミール高原タジキスタンにあるレーニン峰東斜面に源を発する。東流して中国のタリム (塔里木) 盆地西端に入り,カシュガル市内を経てタクラマカン (塔克拉瑪干) 砂漠の北西縁を流れ,アワト (阿瓦提) 県でヤールカンド (葉爾羌) 川に合流してタリム川となる。扇状地末端に広いオアシスを形成し,カシュガル市をはじめシューロー (疏勒) ,シューフー (疏付) ,アクト (阿克陶) ,ハイズアワト (伽師) ,ヨブルガ (岳普湖) などの町が立地。周辺にも多数の用水路が引かれ,農地が拡大されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android