ケソンシティ

精選版 日本国語大辞典 「ケソンシティ」の意味・読み・例文・類語

ケソン‐シティ

(Quezon City) フィリピン共和国の旧首都。初代大統領マヌエル=ケソンの名にちなむ。ルソン島中西部、マニラ市の北東に隣接し、一九四八年、マニラに代わる公式首都として建設されたが、七六年に大マニラ首都圏メトロ‐マニラ)に統合された。

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改訂新版 世界大百科事典 「ケソンシティ」の意味・わかりやすい解説

ケソン・シティ
Quezon City

フィリピン,マニラ市とその北東マリキナ谷との間の低い丘陵地帯に位置する衛星都市。人口217万(2000)。1939年にマニラに隣接するリサール州の4町(カロオカン,マリキナ,パシッグ,サン・フアン・デル・モンテ)の一部が分離・統合されて誕生(当時の人口は4万人弱),当時の大統領M.L.ケソンにちなんで命名された。48年にフィリピン共和国の公式首都に定められ,市中央部に立つケソン記念塔周辺に広大な用地を確保,マニラからの官公庁移転が計画された。しかし移転はあまり進まなかった。75年にマニラ,ケソン・シティを含む4市13町が統合されてマニラ首都圏(メトロ・マニラ)が誕生し,翌76年に首都はその機能が残されたままのマニラに戻された。この間に住宅開発とフィリピン大学,アテネオ・デ・マニラ大学など学園移転が大いに進み,カムニン,サン・フランシスコ・デル・モンテなどの中・上級住宅団地,ディリマン一帯の学園・住宅コンプレクス,クバオの一大ショッピング・センターが形成された。
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